鎌倉M邸

鎌倉の海に近いコートハウス型のマンションをリノベーションしました。解体作業をした時、階段や2階の部屋には絨毯を剥いだ状態は新しく狙っては出来ない。と思い、建物のこれまでの記憶を残した素の状態を残すこととしました。細かく分割された部屋やキッチンは壁を取ることで広くし、天井は元の天井を剥ぎ取って躯体を現しに、2階床のボンドの跡はそのまま仕上げとしました。1階のフローリングは新しいすぎ足場板をエイジングした板を並べただけで、新しいものと荒々しいものを調和させるようにしました。古い躯体と新しい要素とが調和した、日常と未完成感が同時に共存した不思議な住まいとなりました。

メンバー

クレジット

  • 設計
    トートアーキテクツ LAB
  • 担当者
    安田智紀
  • 施工
    日本住研
  • 撮影
    森澤誠

データ