
大阪・梅田での美容クリニックの計画です。 今回、5年前に開院した心斎橋本院に続く梅田院を計画するにあたり、日本国内だけでなく海外からの来院も想定し、落ち着きある和の感性を感じることのできる設えとすることをコンセプトとしています。 少々いびつな躯体形状であることや、多くの室が必要となるクリニックの性質上起こりえる動線の複雑化などの課題に対して、縦横に設けたメインとなる廊下を中心として各室を配置することで、患者・スタッフにとって明快でシンプルな平面計画となることを考慮しています。 友達同士やカップル・男性の来院も多いため、待合室は受付カウンターを囲うように、女性用・カップル用・男性用の3つのゾーンをゆるやかに分けて配置しています。また、点滴スペースではブース間の間仕切を開閉できる建具にするなど、シチュエーションに合わせた対応ができる仕様としています。 病院という緊張感の中に、木格子や左官壁といった日本特有の温かさを持った素材感を組み込むことで、緊張と緩和のバランスの取れた心地よい空間となることを意識しています。
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