木漏れ日つなぐ温もりある暮らし

分譲マンションの一室における、お施主様ご夫婦の“終の棲家”の計画。 本物件は住宅地でありながら買い物や交通の便が良い環境にあり、マンションでは珍しく3面にバルコニーを備え採光、通風ともに良好である。 観葉植物や、長年使い込まれた暖かみのある木製の家具、調度品類を愛好されるお施主様ご夫婦。 設計にあたり、これらの家具をさりげなく配置し、あたかも最初からこの部屋で使われていたような、違和感なく家具が馴染むプランとすること、また現状活かしきれていないバルコニーには観葉植物を配置し、それら植物によって自然と和らいだ陽光が部屋を満たす、穏やかな温もりのある空間を目指した。 通路や間仕切りは極力無くし、間仕切りを設ける箇所も大きく開口出来る引戸を採用することで、ワンルームに近い間取りとした。こうすることで3面にバルコニーを備える物件の特性を生かし、どこにいても自然光を感じられる空間となった。また動線の無駄が無く、せまい通路も段差も無いため、高齢になっても過ごしやすい機能も持ち合わせている。

クレジット

  • 設計
    ティーエス・ハマモト、観葉植物:西尾園芸、照明:アトリエAnsan
  • 担当者
    森篤史、井佐子夏実
  • 施工
    ティーエス・ハマモト
  • 撮影
    足袋井竜也

データ

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