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    • メーカー:メトロポリタンギャラリー
    • ブランド:メトロポリタンギャラリー

    リキスツール

  • 製品説明

    「リキスツールは、東京オリンピックの翌年、1965年に婦人画報社の展覧会の企画の一つとしてデザインされた。1964年に東海道新幹線が開業し、1965年には国内初の家庭用電子レンジが登場し、1970年代にかけて家電メーカー各社から次々とカラーテレビが発売されていった日本の高度成長期の真っ只中である。その時代の流れに逆行しているかのような段ボール製のリキスツールが、当時デザインされたことに驚かされる。渡辺力は、人や環境に優しいデザインが重視される遥か前に、未来を予測していたのではないか?リキスツールの耐荷重は、ロースツールで740kg、ハイスツールで650kgもある。一般的なオフィスチェアの耐荷重が100~200kgだから、オーバースペックとも思える強度だ。おそらく、紙は弱いという固定概念を覆そうとしたに違いない。紙は絵を描ける一方で、汚れやすい。一見ネガティブなこの特徴も、使用者の人生記録の媒体となると考えていたのではなかろうか?紙に残された記録は、アップデートの必要がない。いまなおリキスツールが愛されている理由が、そこにあるように思う。」として、2021年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しました。