白壁とガラスで構成されたモダン建築の1F2F部分に新しく開園するいづる保育園うつぼ 6Mの吹き抜けと大きな窓を持つスペースを光感じる空間にする一点に注力したプロジェクトです 四季によって入射角の変わる陽の光を一年中空間に止めたいと考え、ゆるくカーブした黒岩和紙の天井を吹き抜け上部に設け、柔らかく自然光を空間にリフレクトさせています モダン建築の剛健な印象出会った空間を優しく調整するため、また和の保育園ということもあり使用素材は、黒岩和紙、天然木、畳で構成し、ナチュラルな表情のまま使用しています。カラースキームも素材の元々の表情に合わせ、ホワイトとアイボリーで計画しています。 光を受けた時にわずかでもニュアンスが変わり、光をリバーブさせたいと考え、各マテリアルは手仕事による繊細な凹凸を施しています 子供達にストレートに光と戯れて欲しいと願い、シンプルな空間を構成するため細部に衝突時の配慮としてR加工した部材を用い、手すりなどなるべく突起する部分を減らすなど考慮しています また、設備計画や法的調整に多く時間を費やし、なるべくメカニカルな部分を排除し、自然な光を直接、あるいは間接的に感じるポイントを各所に散りばめています 個人的には、格子、枠一つとってもディティールを詰めながら、子供達にとって危なくなく且つ日本的な繊細で華奢な収まりを突き詰めることができたと思います 小さくはありますが緑に囲まれた園庭では、これから子供達が野菜などを育てる予定です シンボリックな特注照明がバンザイして喜んでいるように見えたのは偶然ですが、気に入っています