
BLUE OCEAN STEAKは沖縄県の西海岸に位置しており、観光地北谷という土地柄、インバウンドのお客様も多く、国籍問わず老若男女、気軽に和牛・鉄板焼きを楽しんでいただけるダイニングレストランである。 エントランスから続く緩やかなカーブにはファブリックのウェイティングを配し、クラシカルな照明の優しい光と相まって、包み込まれる上品な空気感を、さらにはラグジュアリーな体験を予感させてくれる空間となっている。 メインホールに入るとまず目に飛び込んでくるのはガラス張りの向こうに広がるオーシャンビュー、そして印象的な円形オープンキッチン。料理はもちろんのこと、シェフやスタッフの活気やライブ感を味わえるよう、コロシアムに見立てたオープンキッチンを店内の中央に設け、また店内はどの席からでもオーシャンビューを望めるよう、壁を廃しオープンエアな空間にしたことで、オープンキッチンはシームレスに客席に溶け込み、シェフの動きを360度楽しめるレイアウトとしている。キッチンの周りをあえてソファにしたのはシェフをメインにするのではなく、あくまで料理や空間をゆっくり楽しんでほしいという思いから。 円形のオープンキッチンにあわせ、壁や照明、家具においても曲線を用いたエレメントを使用しポイントに木材を用いたことで、躯体の鉄骨とガラスという無機質な印象を和らげ、上質でリラックスできる空間に仕上げている。ディナーだけでなくお昼のカフェ利用時も想定し、客席のチェアはファブリック貼り、床はタイルカーペットにするなど、様々なゲストに利用していただけるようあえてカジュアルダウンし、ラグジュアリーながらも開かれた空間を意識した。
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