保育園・学童・放課後デイサービス・習い事の複合型福祉施設の設計•監理を行いました。 人種、年齢、ジェンダー、障害者など人的障壁に加え、教育、福祉における行政管轄による障壁。ありとあらゆる障壁をとっぱらい、本物の福祉を行う。これがTERRAの目的です。 アウトドアカフェやキッチンカー、出店などのイベントが可能な前面のテラス空間に街のスケールを意識した1.5層分の高さのアルミルーバーを架けテラスに影を与えています。また大型犬が洗えるスペースも併設しこのテラス空間が地域の交流を促しています。 学童スペース、放課後デイサービスの間には軽やかなカーテンの仕切りのみとし、自然光の明るい場所や少し暗く床のレベルを下げた落ち着いたラウンジスペース、庭が眺めるカウンターデスクなど自然光の抑揚ある空間が障壁なく繋がっています。 学童スペースには朝の光が降り注ぐ吹抜があり2階の保育、習い事のスペースを視覚的に繋ぎ、いつでも上下階の雰囲気を互いに感じられるようにしています。 雨の日でもアウトドアを活用できるインナーバルコニーのある保育室、隣地の瓦屋根の見える習い事のスペース、大きな遊戯室には風の流れを誘引する排煙トップライトを設けています。この排煙トップライトには杉の羽目板でできた円筒を装着し時間により異なる自然を感じる事ができ、健康的な空間を子供達に与えています。 行政間の垣根を超えた民間の力で自立する福祉活動への取り組みや、様々な人の関わりが化学反応を起こす。 そのような環境で子供達を育てる。