ゆめひろば富士見

ビルディングタイプ
その他公共施設

DATA

CREDIT

  • 設計
    中村尚弘建築設計事務所/ NNAA LLC. 、(設計パートナー)RYアーキテクツ
  • 担当者
    中村尚弘、菊地龍介
  • 施工
    岡谷組、植栽協力:フォルク
  • 構造設計
    中田捷夫研究室
  • 撮影
    NNAA LLC.

長野県諏訪郡富士見町にある既存公園のリニューアル計画である。既存の公園はネットフェンスが張り巡らされたフラットな空地であった。まず対象地内を流れる既存の水路をボックスカルバート方式で埋立て暗渠化を行い、駐車場スペースを含む要求された広さを確保した。ボックスカルバート上部を埋め立てる拡張駐車場分の盛土と、大きな範囲ですり鉢状の掘削を行うことで創出する芝生広場の掘削土量が等しくなるように全体デザインを決定した。それらの緩やかなアンジュレーションは子供の遊び場となるが、雪の多い場所柄であり、積雪の期間も長い事から小さな子供たちがそり遊びもできる勾配なども取り入れている。 管理棟は、駅、公民館、前面道路からのそれぞれのアクセスに対して三叉のアイコニックな家型立面をつくり、周囲の八ヶ岳や南アルプスに呼応するような落ち着いた佇まいとした。木造の軸組で組まれた軽い印象のフレームは、真壁の納めとすることで、素朴さと整然さを意図しており、断熱の必要性もない事から構造フレームの風通しの良さを考慮した結果である。 休憩スペース、トイレ授乳スペース、イベント開催時のステージ利用など、公園機能を補完する形で計画されたが、完成後実際に、マルシェの開催、芝生広場でのピラティス、大型遊具や噴水広場で遊ぶ子供たち、音楽演奏などの光景を見聞きすると、町民の交流のプラットフォームの場になっており嬉しく思う。

物件所在地

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