行ノ町テラスⅡ

ビルディングタイプ
その他オフィス・企業施設

DATA

CREDIT

  • 設計
    atelier HUGE
  • 担当者
    水谷元
  • 施工
    快適住まい工房、照明:マワタリデザイン株式会社
  • 撮影
    石井紀久

下川端に建つ地元オーナーの経営する複合ビルの2階フロアを4室の賃貸オフィスとしてリノベーションしたプロジェクトである。一般的な賃貸オフィスは中廊下からそれぞれのオフィスにアプローチする構成になっているため、中廊下は日中でも照明を付けなければならず、開口もないため風も通らず不健康なイメージがある。原価消却の終わったビルであるため、共用部にゆとりを与えながら、オフィス内部のプライバシーを保護しつつ、全体が空間的に繋がり、街への広がりの感じられるオフィス空間を目指した。オフィスから離れて思い思いに仕事をしたり休憩することのできる「テラス」と名付けたスペースに通じる共用廊下とオフィスの境界には、アクリル板の障子とポリカーボネートの波板で構成されたスクリーンを吊っている。このスクリーンはオフィス内部のプライバシーを保護しながら、オフィス内部の活動や建物の水平窓から入る街や街路樹の様子や光を共用廊下へ緩やかに届ける装置である。

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