武蔵台の家

ビルディングタイプ
戸建住宅

DATA

CREDIT

  • 設計
    RG DESIGN
  • 担当者
    唐崎圭
  • 施工
    タツミプランニング
  • 構造設計
    エヌ・エフ・シー
  • 撮影
    唐崎圭

夫婦が住むこの家の計画は、もともと祖父母が建て、後に祖母と妻が暮らしていた家の建て替えとしてスタートしました。ただ、家は建て替えるにせよ庭木については都合よく東南側の道路沿いにあったため、二人の希望もありこれらを極力残す形で基本計画を進めていきました。 一方で内部空間に関しては、二人とも「モノ」に固執しない人柄で、寝室や収納・設備などによく現れる「広く、多く、便利に」といった要望は少なく、むしろ簡素で合理的な選択を積み重ねていきました。 一方で仕事でも趣味でも必要となる本を収める書斎をはじめ、二人で長い時間を過ごす居間にはほどよくゆとりを持った計画とすることができました。特に居間と庭を繋ぐ縁側(廊下)は以前の家の記憶を残しつつ、外気との緩衝空間としての役割も担っています。同時に欄間部分の深い軒は夏の日差しを遮りつつ、冬には柔らかな光を屋内に導いてくれ、都内でありつつも自然と調和する住まいになったのではないかと感じています。