
ゲームコンテンツ会社「Snail Games Japan」のオフィスデザイン。 世界がファミコンに熱狂したあの頃とは違い、今ではゲームの中の世界ではどんな表現も可能になり、高精密な3次元ゲームが当たり前になっている。しかしどんな時代でもゲームの原点は1ピクセル、あるいは1ポリゴンの集積である。 その最小単位である1ピクセルが現実世界に飛び出し、コンクリートブロックが宙に浮いているスーパーマリオブラザーズの世界のように重力に逆らい空間を仕切っている。 300mm角の六面体ポリゴンがベンチやテーブルになり、あるいは扉にもなっていく。会議室などのそれぞれのエリアの区切り方も、ポリゴンで「くぐる」ことや目線の位置だけを「遮る」、通さないために腰の位置で「阻む」など、コンセプトエレメントが装飾ではなく機能として全体の空間をまとめている。
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