
PROJECT MEMBER
品川駅からほど近い、北品川商店街の金物屋を改修したブックカフェ。 北品川商店街は、かつては品川宿と呼ばれた、東海道五十三次の一番目の宿場町に位置し、歴史的な面影を多く残す商店街です。近年は、品川駅周辺の大規模な開発の影に隠れ、賑わいが失われつつあるなりましたが、この新しい店を作ることで商店街周辺を盛り上げられるような空間づくりが求められました。 店舗兼住居のメゾネットタイプの既存の構成を活かし、この店舗のために制作した本棚を連続的にレイアウトすることで、商店街の賑わいを店内に引き込み、2階に進むにつれて落ち着いた客席に至る、連続的な空間を計画しました。2階へ至る経路上には、本棚のほか、明治時代に品川で作られていた煉瓦を用いた床やカウンターを配置することで、この地域のコンテクストを肌で感じられる空間づくりを試みました。
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