
バイオエタノール暖炉の炎を一層美しく見せるために、空間はホワイト・グレー・ブラックのモノトーンカラーを基調とした。 左官仕上げのモルタルやコンクリート平板のように、無機質でありながらも味わいのあるマテリアルを選定。大きなカウンターの天板面に設けたグレーガラスは「水」のエレメントに見立て、空間に程よい緊張感を生み出す。「水」のステージは季節のしつらえを施す「場」となり、日々の暮らしを豊かにするきっかけが生まれる空間を目指した。 暖炉の「火」、ガラスの「水」、左官の「土」の3つの要素が互いに作用し合う、自然のエレメントを抽象化した空間構成である。