図書喫茶カンタカ

ビルディングタイプ
カフェ
4
182
日本 東京都

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    一級建築士事務所 07BEACH
  • 担当者
    07BEACH 担当/近森 穣、照明:DAIKO、音響,真空管アンプ:小松音響研究所、椅子 : BELLBET、木材 : フォレスト西川
  • 施工
    金谷計画
  • 撮影
    佐藤 勇介, 07BEACH

店は都心の喧騒から離れた郊外の、近隣には畑や川や林などがある長閑な住宅街の幹線道路に面して建っている。 いかにもロードサイド型大型飲食店風の既存建築をブックカフェへと全面改修を行った。 クライアントはその地元の雑木林や川の保全活動に取り組んでおり、デザインを着手するにあたって 以下のような事が伝えられた。  ■食を通じ自然と人との共生、持続可能なライフスタイルを創造出来る様な場にしたい。   ■生活感のある落ち着いた場所にし、子供から高齢者まで、特に持続可能な社会・地域を目指すためには 子供を大切にしないといけない。 ■所有している約4万冊の書籍を活かし「残していきたい自然、大切なもの」 を感じ考えてもらえる様な図書館にしたい。 ■食やみどりに関する体験の機会などを提供し、文化・芸術、知的なものに触れられる場にしたい。 ■特に雑木林は武蔵野の原風景であったが、人との関係が崩れてしまった現在、雑木林と農業・食とを関係付けながら、 人とみどりとの新たな可能性を見いだしていけるような場にしたい。                                              こう言った思いを汲み取るべく雑木林や川原を歩きその体験とクライアントが持つ思いをどのように具体化して いけば良いか考えていった。地元の木をふんだんに使い親しみ易い場を作ると言う事だけではなく、 雑木林を空間に表現し、川のイメージをどこかに入れる。こうしたクライアントからのリクエストへの答えを 探していくことは創造的な設計行為が行えている喜びが感じられ難しくもやりがいのある仕事となった。

物件所在地

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