STATIONS みなとみらい

ビルディングタイプ
オフィスインテリア
8
673
日本 神奈川県

DATA

CREDIT

  • 設計
    FLOOAT,Inc. クリエイティブディレクション:ソニークリエイティブセンター プロジェクトマネージメント:NSFエンゲージメント 家具:インターオフィス 照明:ENDO 在席管理システム:Sony Network Communications
  • 施工
    ジェーピーディーエイチ
  • 撮影
    Nacasa & Partners

社員の多様な働き方に対応する必要性が一層増した時世に加え、新しい価値創造を促進するため、グループの多様な事業に関わる社員が分野を超えて共有・共創できる場所を提供する目的で、サテライトオフィスを構築するプロジェクトが始動した。 ”可変性を持つ第三の実験的なオフィス”という意味のThird Workplaceというコンセプトのもとで、①Sustainable:人と環境に配慮した持続可能なシステムや素材を使用すること、②Comfortable:快適に働ける安心・安全な空間であること、③Flexible:場所を問わず展開可能なモジュール式空間であることという3つのキーワードを設定してデザインを施している。 時流に沿った働き方や、人との繋がり方に合わせて柔軟に変更できる空間を創るため、天井にグリッド状フレームと床に一定間隔でベースを配置したモジュールシステムで全体を構成している。現状ではソロワークがメインとなるレイアウトだが、段階的にグループワークができる座席を増やすことを視野に入れ、柱や壁面パネル、照明、棚、机などを自由に付け替え、柔軟に空間を組み変えることができるデザインとなっている。 トーン&マナーは、コンセプトとキーワードをもとに Natural/ Soft/ Greenと設定した。居心地の良さを実現するために、ニュートラルなカラーと柔らかいファブリック、木の質感を空間全体に用い、ソニーデザインを感じさせるシャープな金属感を少量加えアクセントとしている。キーカラーである深みのあるグリーンと、自然を想起させるカーペットなどあえてムラやテクスチャーのあるマテリアルで構成して、植栽も豊富で温室のような気持ちの良い空間づくりを心がけた。加えて、エリアごと目的に合わせたサウンドや香りも導入し、社員がより働きやすい環境を演出している。 またオフィス空間として初めて、ソニーグループが開発したお米のもみ殻由来の新素材「トリポーラス」を、繊維に練りこんだ生地を使用したウォールパネルとスツールを導入した。この生地はトリポーラスにより高い消臭・抗菌効果を持ち、洗濯をすることで機能が持続する。 エレクトロニクス、エンタテインメント、金融など幅広い分野から、専門性の異なるグループ社員が利用するSTATIONS みなとみらいは、計画段階のヒアリングだけでなく、オープン後もユーザーのニーズや要望を拾いながら、快適なオフィス環境を提供するために継続して運用改善を行い、恒常的に進化をしていくことができる実験的なオフィスを目指している。

物件所在地

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