
土地探しからご一緒させていただきました眺望と通勤距離をキーワードに土地を探した中で出会った土地は、道路との高低差があり、南側には条例で定められたガケのある土地でした。隣地間にあった既存の石垣は解体して駐車スペースとアプローチに敷き詰め、新たに土留めの為の擁壁を設けました。道路と敷地の高低差は、アプローチのスロープと玄関ホールの東西で床レベルを変えることで解消し、南側のガケに関しては条例で定めれれている距離を確保して解消しました。建物は、変形地のラインに沿ってアウトラインを設定し、この土地の魅力である眺望をあえて建物で妨ぎ、玄関を開けたときに眺望が望められる用に演出をしてみました。玄関を入ると両サイドに土間収納とSICがあり、正面には大きな空が見えます。ホールから西に階段を下りるとWICと各居室があり、ホールから東に進むとスチールサッシ越しに垣間見えるLDKがあります。LDKには土間とアルコーブが併設され、土間には薪ストーブがあり、土間とつながる屋付きテラスがあります。ここからは、この敷地の魅力でもある眺望が望めます。そして、LDKの裏手には家事動線を考慮した水回りがあるという間取りになっています。