川崎大師の家

ビルディングタイプ
戸建住宅

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    RG DESIGN
  • 担当者
    宮澤宏和、唐崎圭
  • 施工
    邦松工務店
  • 構造設計
    ASD
  • 撮影
    唐崎圭

家屋の老朽化にともない、建替えを検討していったプロジェクトです。およそ32坪の敷地は、東側の道路に対して間口の狭い、東西にながい長方形でありつつ、比較的高い建蔽・容積率や緩い斜線制限とも相まって、南の日照があまり望めない住宅密集地でした。一方で、家族は日中外出していることが多いライフスタイルであることから、南側に形式的な屋外スペースを無駄に確保するよりも、割り切って大きく東だけに開くことで、朝の日照を最大限に取り込むコンセプトとしました。また併用する賃貸部分は、一般のファミリー用としてだけでなく、将来的なニーズの変化に対応できるよう、シェアハウスとしてもそのまま使えるように、転用性の高いプランニングが求められました。 これらの要望をローコストに仕上げるため、上下階のLDKや寝室、水まわりの位置を揃えることで架構を単純化しつつ、廊下を設けないことでコンパクトなプランニングとし、二世帯分の居住スペースを33坪あまりの小さな床面積でおさめました。一方、それぞれの空間を床面積以上に広く感じられるよう、1階は階高を上げつつ欄間ガラスで各室の天井面を連続させ、2階は急勾配の屋根形状に合わせて天井を仕上げることで、最大限、開放感を感じられるよう計画しました。