
DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 構造
- 木造
- 工事種別
- 新築
- 延べ床面積
- 196.76㎡
- 竣工
- 2018-02
CREDIT
- 設計
- RG DESIGN
- 撮影
- 唐崎圭
二つの中庭を持つシェアハウスの計画。敷地は、都内の旗竿状敷地という難しい条件だったが、そこを効率よく使い切るために、各居室を「ロの字」状に配置し、配置された居室群によって囲まれた中庭にLDKを設ける計画とした。また、このことにより、LDKによって区切られた二つの中庭が作られる形になっている。 二つの中庭は、それぞれ「共用部に対して解放された広い中庭」と「共用部からは区切られた小さい中庭」という形で対照的な特徴を持ち、それぞれの特徴に準じて「LDKとの一体的な使用が可能な、拡張されたリビングルームとしての機能」と「洗濯機と物干し機能、洗面台が用意された、居住者のためのユーティリティー機能」という対照的な役割を与えられている。また、周辺環境に対しては完全に閉じられた計画(コートハウス形式)とすることでシェアハウスでしばしば問題となる、近隣に対する騒音などの問題が軽減されることを意識した。 LDKと中庭の間仕切りには木製建具を採用し、大きく開け放つことが可能な計画とした。また、この中庭について、居住者同士が交流し合うコミュニティスペースとしての役割を与えるために、デッキ材と同材の天板でしつらえたオリジナルのテーブルを配置、さらに中庭に向かって2mの出幅があるオーニングを設置することで、LDKと中庭との一体的な利用を積極的に促すような計画とした。