コワーキングスペースTOMORE zero

ビルディングタイプ
オフィスインテリア
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日本 東京都

DATA

CREDIT

  • 設計
    SIDES CORE/荒尾宗平、造作家具:株式会社別注家具製作所、照明:Filaments inc./吉岡 政浩、壁面アート:yang02
  • 担当者
    ディレクション : 貞清誠治 / Seiji Sadakiyo プロジェクトマネージメント : 株式会社ヒトバデザイン 担当 : 小西 基之 / Motoyuki Konishi 赤井 陽子 / Yoko Akai
  • 施工
    株式会社REM
  • 撮影
    太田拓実

『共創生活』をテーマとしたコワーキングスペースTOMOREの0号店。1号店以降はコワーキングに加えシェアハウスを併せ持つ展開を予定している。 住居機能を持たない0号店の計画にあたり、以降の展開を踏まえたコンセプトを体現する2つのエリアが求められた。集中して仕事ができるデスクと会議室、2つの個室をもつ機能的なワークエリアと、住居のようにくつろいだ状態で働くことができるリビングエリアである。 まず、入り口付近のワークエリアには、小屋型の個室や会議室を配置することでファサードのアイキャッチとしながら、小さい間口を生かした路地状の空間構成とした。それにより視線が奥へと誘導され、リビングエリアへの期待感が高まるアプローチ空間としても機能させた。 リビングエリアでは沓脱石に見立てたレンガ敷きの内玄関で靴を脱ぐことで、カーペットのリビング空間でリラックスして過ごすことができる。内玄関脇にはコミュニティーオーガナイザーのデスクがあり、来場者とコミュニケーションが生まれやすくなっている。デスクには明示的にこの空間のキーカラーでもあるイエローを用いた。 中央に設定した特注モジュールソファはリビングの各ブースを繋ぐ役割を担い、また全方向に利用が可能。基本形では適度な距離があり1人でも対面でも利用ができ、組み合わせればイベントや用途にあわせた多様な利用ができる。 最も奥にあるカウンターはベンチとスタンディングのコーヒーデスクにハイカウンターをミックスした三段式。ソファと共に様々な機能と視線の高さや方向をあえて交わりやすくすることで偶発的なコミュニケーションを喚起する。また、窓際に仕切られた小上がり席は、より親密な関係性の空間として設定した。 大きなダイニングテーブルは大勢が集まって食事や仕事をすることができる空間。照明は多面的な表情を持つTrianglesペンダントライト、テーブルは架台式のFRAMESテーブルで、分解し片付けることもできるためプロジェクターを使用したイベント等にも対応ができる。 バックの壁面にはアーティストyang02氏による『落書きのための装置』によって多くの色が偶発的に交じり合うアートが描かれた。共創生活というTOMOREのコンセプトを象徴するような場所となった。

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物件所在地

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