ESCALIER GOBANCHO

市ヶ谷駅近くお濠に面したテナントオフィス+物販の計画である。敷地は南側に接道、北側はお濠に面するという絶好のロケーションを最大限活かすため、エレベーターコアをサイドにレイアウトすることで南北の抜けを確保。天空率を活用し各階のボリュームを前後にずらすことで、各階が独立したテナントであることが認知され、そのずれがオフィスと都市の中間領域として緑あふれるバルコニーとなりオフィスでありながら自然を感じられる。更にバルコニーをグランドレベルから続く階段によってつなげ、連続させることで上下階のコミュ二ケーションの発生をより積極的に促し、街とも関係性・連続性をもてるよう提案した。 共用部は設備シャフト・廊下・階段・バルコニーとすべて屋外化する事で貸床面積を最大化、レンタブル比100%を実現し事業性を確保。 ボリュームは極力シンプルなボックスとなるよう断面であるファサードは表からはサッシュレスの複層ガラス防⽕設備スチールカーテンウォールを採⽤。複層ガラスの中間層でスチールの目板を通し内側網入りガラスとすることで告⽰認定の防⽕設備となり高さ3mを超えることが可能となった。 フランス語で階段を意味する『ESCALIER』、スタートアップやベンチャー企業が階段を登っていけるようなオフィスにできないかとのクライアントの思いの元、事業性を成り立たせつつ、街並みの履歴を継承し次世代に残せる建築を目指した。

チーム

メンバー

クレジット

  • 設計
    ETHNOS 機械設備:イーエスアソシエイツ 電気設備:環境トータルシステム
  • 担当者
    櫻井建人
  • 施工
    米持建設
  • 構造設計
    ARUP
  • 撮影
    堀越圭晋(エスエス)、畑拓

データ