HULIC & New SHIBUYA

渋谷井の頭通りと夢二通りが交わる角地で周辺は商業施設が林立し、競う様に看板を掲げている。 各階を独立したボリュームとして捉え外部から視認できる様にし、全面ガラスファサードにすることで内部の賑わいが外からも感じられ、看板ではなくボーリュムで存在を認知できる様にというのが我々の提案だった。天空率を駆使し賃貸面積を最大化、ダイバーシティ感を演出。設備シャフトをすべて外部化することで地上部基準階でレンタブル比100%を実現し事業性を確保、各階ガラスのインゴットが積み重なる表現とするため表からはサッシュレスの複層ガラス防火設備スチールカーテンウォールを開発した。 鉄骨梁からコンクリートスラブを約2mの範囲で持ち出す事で複雑に見える形状を自由度高くコスト上もコントロールすることが可能となった。さらにバルコニー部分の防水納まり、意匠上重要なポイントであるパラペットと軒天が 20mmのクリアランスで交わる事も実現できた。 複層ガラスの中間層でスチールの目板を通し内側網入りガラスとすることで告示認定の防火設備となり高さ3mを超えることが可能となった。さらに2直通階段の緩和の為の避難バルコニーに代替ではない赤色灯付きの進入口とすることで各階1箇所のみとしバルコニーのない突出したファサード面は横桟も何もない極めてシンプルなガラスカーテンウォールとすることができた。

チーム

メンバー

クレジット

  • 設計
    ETHNOS 機械設備:イーエスアソシエイツ 電気設備:環境トータルシステム
  • 担当者
    櫻井建人
  • 施工
    西松建設
  • 構造設計
    ARUP
  • 撮影
    ナカサ&パートナーズ、イマダフォトサービス、畑拓

データ