DENIS MADE IN TOKYO

ビルディングタイプ
アパレル・雑貨
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155
日本 東京都

DATA

CREDIT

  • 設計
    小大建築設計事務所 producer・実施設計現場監理協力:NOUVELLE VAGUE
  • 施工
    AITY WERKSTATT
  • 撮影
    堀越圭晋(エスエス)

再開発が進む渋谷駅周辺。渋谷の街の風景が一新する程の変わり様である。 新しい建物、店舗が真新しいピカピカの建材に包まれて建ち変わる姿は、消費社会の大量生産・大量消費・大量廃棄を否応なしに感じてしまう。どこもかしこも均質になっていく街をみていてこれでいいはずは無いよなぁと感じていた。 そんな中、公園と一体となった商業施設MIYASHITA PARKの中に、メンズ専門のヘアケアブランドのインテリアデザインの依頼を頂いた。当時テナントが入るMIYASHITA PARK2階の完成予想図を見てみると、駅舎のような姿、装飾性を剥ぎ落とした内外装材、人が回遊、滞留できる公園や路地のような場所があり、建築というより立体的な路地だなと感じた。人々の憩いや体験が重視されていて、‘購買意欲を過剰に掻き立てるピカピカな箱’ではない商業施設において、室内ではあるけれど渋谷の街中に路面店のような構えが合うのではないかと想像を膨らませながら設計を進めていった。 DENIS TOKYOは男のためのGROOMING & LIFESTYLEブランド。 素材からパッケージデザインの細部にまで創設者がこだわりぬいたプロダクトは、芯のある多くの男性から強い支持を集めている。 店内にはヘアサロン機能とオリジナルのヘアプロダクトを販売する機能が求められた。 物販機能は店舗の前面に計画し、路地のような匿名性の高い共用部分に販売什器を迫り出すことで、テナントスペース内に閉じることなく、路地に広く影響を及ぼすような開いた店先のデザインとしている。ヘアサロン機能は店舗の後方に計画し、床高さを腰高ほどまで上げることで、店先の通りからの視線とヘアカットをしているお客様の視線の交差を交わすように配慮している。 こだわりのプロダクトを展示する什器には、異形鉄筋やコンクリートブロックというストリートで見かける無骨で力強い素材を選んだ。男らしい荒い素材を美しく再編集する空間の作り方が、この環境とブランドコンセプトに相応しいと考えた

物件所在地

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