MYORENJI HOUSE

ビルディングタイプ
共同住宅・集合住宅・寮
6
198

DATA

CREDIT

  • 設計
    玉田脇本建築設計事務所
  • 担当者
    玉田誠、脇本夏子
  • 施工
    株式会社エスワイシー
  • 撮影
    大澤敏行

横浜市にある1980年代後半に建てられた集合住宅の、標準的な2SLDKの間取りの住宅のリノベーション計画である。 この室は高台の最上階で、南と西の2面に5つの開口部と2つのバルコニーを持ち、みなとみらいや富士山、丹沢連峰を一望することが出来る場所に位置している。 この既存の環境と魅力を最大に生かすことを考えた。 まず、間仕切りを取り払い大きなワンルームとすることで、5つの窓と窓を連続させ、ぐるりと景色を関係させた。 そして中央に上下2段になっているハコを配置する。ハコは寝室であり、遊び場でもあり、将来的には2つの子供部屋にもなるような、多様な用途に対応できる空間になっている。 また、ハコの配置から生まれる隙間のスペースは単なる廊下ではなく、デスクと本棚のある窓際の場所は書斎に、収納のある場所はウォークスルークローゼットのように、周りとの関係によって様々な場所に変化する。 ハコによって、ワンルーム空間に、回遊したり、登り降りしたり、見え隠れしたりという多様な空間体験を創り出す。 新しく挿入したハコと既存の環境が関係し、ひとつながりでありながら、様々な場所が作られる住宅を考えた。

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施工
株式会社エスワイシー
構造
延床面積
60㎡
竣工
2019-12
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