
水盤に浮かぶ雲のチャペル Cloud of Luster Chapel 結婚式場内に位置する、チャペルの建て替え計画。新郎新婦にとって特別な日を、より特別な日にする非日常的な風景が求めらた。 水盤に浮かぶ雲をイメージしたチャペルの輪郭は全て曲線で描かれ、その軌跡に沿った曲面ガラスが空間を包み込んでいる。曲面ガラス、ステンレスサッシなどの制作コストを抑えるため、軌跡の半径は2500ミリに規格化されている。雲形の屋根とそれを支える柱を緩やかな曲面でシームレスにつなぎ、天井面には一切の設備を配置せず、照明や空調吹出口は全て床面に設置することで、空間を覆う雲を淀みのないものにした。床面は透明なガラスビーズを樹脂で固めたもので、日差しによって水盤のようにキラキラと光る。 ここから羽ばたく新郎新婦の新たな門出の象徴として、このチャペルはエル・ブランシュ(白い翼)と名付けられた。