有栖川DUPLEX

東京都港区の住宅密集地に建つ賃貸併用住宅。 敷地は間口7ｍ、奥行き20ｍの東西に細長い長方形で、ゆるやかな台地の中腹に位置している。 法的な制約により4フロアしか計画ができない間口の狭い斜面地において、5世帯の住戸を計画する事が求められた。 住宅密集地の狭小敷地において床面積の最大化を図る一方、近隣との視線干渉や通風・採光に配慮するとともに、街との関わりを確保することに努めた。 人と自然あるいは街と建築の間に明確な境界線を引くのではなく、街と建築とが接する部分に、双方との距離感に配慮した領域を立体的に立ち上げ、人の暮らしや自然、街の要素が混ざり合う場所を道具立てしている。