Hair & SPA Re:EA

ビルディングタイプ
美容

DATA

CREDIT

  • 設計
    タカラスペースデザイン、照明計画:フジコー、内装・什器制作:モリ建装,小野総建
  • 担当者
    林優佑、堀川塁
  • 施工
    タカラスペースデザイン
  • 撮影
    宮本啓介

「十字」壁構造 本プロジェクトは新規開業の美容室である。施主の要望はセット面を半個室の空間にすることだった。 テナントは、天井が高く、奥行きが長く、間口が狭いという、店舗が広く見えにくい圧迫感のある箱。 この箱に対し、天井までの壁で仕切ることでハンコ室を作ろうとすると、細長い空間にヒューマンスケールから逸脱した大きな壁が乱立し、ただでさえ圧迫感のある空間はより窮屈な印象になってしまう。 そこで、本設計では壁を躯体から切り離し、高さを抑えた一種のパーテションのように扱うこととした。 しかしながら、一枚の薄い壁を床にただ立てるだけでは構造的に不安定となる。自立する壁を構造的に安定化させる形態を考え他結果、「十字」形の壁に行き着いた。振れる方向に対して、振れ止めとなる袖壁を付け足すことで壁は自立し、その十字の形態と配置がこの店の空間構成の鍵となる。 個室化を図ると空間が均一化し、ただ区切られただけの場となってしまうことが多いが、この十字壁の空間は、その様々な形態によって区切られかた、見え方が不均一となり、リズミカルなものとなる。  同じ高さの壁が直交してできた十字壁、異なる高さの壁が交わってできた十字壁、左右非対称の十字壁。それらの壁は偶発的に今の形を留めているようで、その動的なデザインが空間に変化を与えている。 この手法によって、本来テナントに付属する位置付けの壁が、躯体から独立することで間仕切り壁でありながら一つのオブジェクトとして成立し、自身の存在を自立するものにもなった。 シンプルな構成をとりつつも動きもあるデザインによって、半個室化による空間の均一化を回避し、新たな半個室のあり方を提示した。

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