群馬県桐生市に設計したブリュワリー兼レストラン。敷地は桐生天満宮に面しており、春になると桜の木が望める好立地である。客席からの眺望を確保し、外から醸造室や客席の様子が伺える様に、通り沿いに大きな開口部を新設した。 1階のブリュワリー併設のタップバーでは、通り沿いの客席を広く設けるために、醸造室などのバックヤードは最小限の空間で作っており、醸造タンクや、その他設備に必要な最小限の寸法で決めたボリュームが客席側にせり出す様な作りにしている。また、既存の鉄骨天井とボリュームを切り離す事で奥行感と開放感のある空間としている。 2階のレストランも同様の空間構成であるが、1階とは滞在時間の異なる落ち着いた空間であるため、仕上げや色味を切り替える事でコントラストが生まれるよう工夫した。客席のテーブルはパッチン錠で固定しており、スタンディング席や小上がり、など様々なシーンで使えるよう設計した。