sushi teppan 銀の桃

ビルディングタイプ
レストラン

DATA

CREDIT

  • 設計
    STUDIO MOUN一級建築士事務所、サインデザイン:井形寛、暖簾染色:染織り工芸社 田祥、造形作家:jackalope sttudio、照明:Modulex 小山良平
  • 担当者
    古城龍児、小畑俊洋
  • 施工
    立石弟ガラス
  • 撮影
    石井紀久(Blitz Studio)

福岡県久留米市の繁華街を抜けた通りにできたsushi/teppan銀の桃は、肉寿司と鉄板焼きの店である。 計画地は葉 祥栄 氏が設計した2階に住宅をもち1階の中庭を中心に、いくつかのテナントがある建物であり、路地の中に入り込んだようなアプローチを抜け中庭に面したテナントの正面に位置している。 プロジェクトでは、落ち着いた雰囲気の中、楽しんで欲しいという施主の要望と共に、料理人とお客さんが一つの食卓を共有し、偶発的な会話が生まれるような「食卓」がテーマの空間を考えた ファサードには賑やかな食卓をガラス越しの背景とし食欲を引き立てる三色の暖簾を染色家による鮮やかな自然染色で表現しつつ通りからのアイキャッチとなるように表現している。 中庭から内部に連続する床の唐津石は、丁寧に部分的に補修を施し、磨きをかけ再利用した。 天井の塗装されていた梁は研磨し、元のコンクリート梁を露出させることで、天井のラインを限界まで引き上げ、より深い奥行き感を持たせている。 内部空間は食卓が浮かび上がるよう構成とし、幅1.2m長さ9.0mのテーブルを中心に調理空間と客席が囲い込む一つのテーブルとなっている。 テーブルの一部には70㎝×2.7mの鉄板を鮨店の付け台のように利用できるプレートをスチールで製作し、鉄板から跳ね出した浮き上がるようなデザインとしている。 また、夜の街に置いて繁華街のネオンは煌々と明るく、ふと路地に入れば、その照度が抑えられ妖しくも色気を含んだ月明かりを感じることがある。 その街の様相をスポットとして随所に取り込み、外部の亜鉛メッキのサインやオリジナルの照明などに散りばめることで夜の町との繋がりを意識した。

物件所在地

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