荒木の家

大通りから入った先の静かな住宅地に建つ木造2階建て、4人家族を想定した住宅である。 建物はコの字型の平面形状をしており、中庭を囲むような配置となっている。 玄関からLDKへと繋がるパブリック空間の平家建てボリュームと、寝室・水回り・子供部屋等のプライベート空間の2階建てボリュームを書斎を兼ねた渡り廊下で繋いでいる。 玄関からLDK→書斎→水回り→寝室へと導線の距離に比例してプライベート性の高い空間へと繋がるように部屋を配置し、外部に対して窓を極力小さく設け、中庭側に大きく開口を設けることで、外部から切り離されたプライベート性の高い居住空間を目指した。 パブリック空間であるLDKから渡り廊下の書斎にかけての平家建てボリュームは勾配天井の登り梁化粧表しとして、内部仕上げに合わせて木製建具を採用しており、開放感と統一感のある空間を目指した。 またプライベート空間の2階建てボリュームについては断熱サッシや量産クロスなどを多く採用し、空間に合わせた機能とコストカットを図っている。 場所の用途によって床、壁、天井の仕上げと形状、スケールに小さな変化を与え、コンパクトな住宅の中にも多様な居場所が生まれることを目指している。

チーム

メンバー

クレジット

  • 設計
    有限会社 平成住建
  • 担当者
    西尾豊樹
  • 施工
    有限会社 平成住建 担当/山形 誠
  • 撮影
    西尾豊樹

データ