m HOLD'EM 目黒

ビルディングタイプ
バー・居酒屋
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日本 東京都

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    deq.、クリエイティブディレクション・アートキュレーション:en one TOKYO 株式会社、ライティングデザイン:PMC株式会社
  • 担当者
    齊藤寿康, 後藤航
  • 施工
    株式会社イノヴァンス
  • 撮影
    橋本龍二

m HOLD'EMは、日本のパチンコ・パチスロメーカーであるサミーが設立したテキサスホールデムをベースとしたポーカーバーです。 日本におけるポーカーはゲームとしても競技の一種としてもまだ一般的ではありません。 欧米の映画などの影響もあり、「ギャンブル」「カジノ」の様なイメージが強く残っています。 クライアントは、ポーカーをチェスや将棋、オセロのようなマインドスポーツの一種として日本に定着させたいという想いを持っていました。 それと同時に、日本におけるポーカーのイメージの「ギャンブル」「カジノ」「ラスベガス」のような、ステレオタイプからの解放も目指しました。 そこで、我々は1950年代ごろから60年代ごろにホテルのロビーなどでチェスなどのマインドスポーツの競技大会が催されていた事に着想を得ました。 ホテルのロビーという空間は、いつの時もそれぞれの時代を象徴する現代アートやインテリアで構成され、その時代感や空気感を表現した空間であるべきであると同時にそこはそれぞれの時代を彩る人々の社交場でもあると考えました。 インテリアは、建築のコンクリートの構造体を出来る限り利用しながら、受付、バー、ポーカーテーブルなどを必要最小限の要素で配置し、極力壁などの造作物を作ることなく空間を構成し、それらの余白に、ソファや植物、照明やアートワークなどを可動できるものとして散りばめています。 デザイン主な目的として、ポーカーをマインドスポーツとして定着させる為には、未来の創客をしていくとと同時に、従来のポーカーファンにとっても快適な場所でなければなりません。 入り口付近のバーでは食事や飲み物を楽しみながらポーカーのルールを丁寧に教えてもらえるカウンターがあり、その天板にはポーカーテーブルのディテールを引用し、ドリンクホルダーや肘掛けクッションを配置しています。 そのカウンターを挟む形で初心者向けのポーカーテーブルと上級者向けのポーカーテーブルを分けてゾーニングを設計する事でどちらのプレーヤーも快適にプレーすることができる様になるのと同時に、上級者に対しての憧れの感情や初心者のチャレンジ精神を創出する事も可能になります。 我々はポーカーを理解するためのシステムを設計し、同時にポーカーの楽しさを広く知ってもらうシステムを設計しました。

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物件所在地

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