




PROJECT MEMBER
那須岳の裾野。敷地はクヌギやコナラ、ヤマザクラやクリの木立が立ち並ぶ場所でした。建物を自然に溶け込ませるにはどの様な形にしたらよいのか、まずは建物の形から考え始めました。自然の中になじませるために、大きさを抑えた4つの小屋を雁行させて配置することにしました。小屋と小屋を重なり合わせることで、切妻のかたちなりに、部屋と部屋が重なる場が生まれ、その場が空間を緩やかにつなぎつつ、空間に陰翳を与えています。 建物の方向性は自然に習い、南に向けることで、敷地内あるいは敷地外に向かって、伸びやかな視線を得ることができました。ダイニングテーブルやリビングのソファ、階段のベンチや寝室のデスクなどの居場所に座ると、各方面に配置した窓の先に周囲の木立やその先に広がるアカマツ林、そして冬には那須岳の尾根が見えます。各々の風景までの異なる距離感が、視線に奥行きをもたらしています。また、直接見えない窓からは、光や風によって、その先にある空間や自然を感じさせます。 1階には寝室が並んでいます。雁行型の配置により、各部屋までに廊下ができ、寝室に離れ感をもたらせます。また湿気対策で基礎を立ち上げることで、寝室フロアは地面から上がり、安心感をもたらすとともに、窓の外の周囲の木立の緑が目に入ってきます。またスキッププランとすることで、1階と2階の間に水廻りを配置して、どちらの階からも使いやすくするとともに地面から離れることで、開放的な水廻り空間にすることができました。 日常生活から離れ、光や影、風の流れなど自然そのものを感じる空間となりました。