JINS水戸元吉田店

"敷地は大店立地法に基づいて計画された大規模商業エリアの一角に位置し、周囲には大型の店舗が立ち並ぶ。所謂ロードサイド店舗という括りにはなるが、通過交通が多い幹線道路沿いではないため、比較的ゆっくりとした車の動きや広大な青空駐車場からの徒歩客の絵が想像できる場所である。 周囲の店舗は平屋ながらも7,8m級の高さの建物が想定されるなかで、近接する建物に埋没せず、且つ上述のような車・人のスピードに寄り添うような形態として、片流れ屋根をベースにしたデザインとした。 片流れの妻面をファサードとし、ヒューマンなスケールに近づく水下側を店内への入口 に、水上側に出てくる建物内外を貫通する大きな壁面は光や季節の移ろいを感じられるような面とした。ネットショップでもショッピングセンター内でもなく、ロードサイド店である存在意義の1つには、外部の環境を反映できる器であることと考えている。 ファサードは北面になるため、日中は店前に大きな影を落とすが、大きく跳ね出した屋根の一部に開口を設けて影の中に光が差し込むようにした。正午以降は木陰が水上側の壁面に映り込む。 店内奥のバックヤード部分で片流れから切妻の屋根形状に切り替えることで、片流れとの隙間から南面の明るい光を取り入れた。開口部の形状が三角形ということと袖壁とけらばの出を調整して、手元の商品には直射日光は当たらないようにしている。 内部まで連続する大屋根と垂木、厚みをもった独立した壁とボリュームによる外周面の構成、鉄骨やサッシとの取り合いの調整によってガラスの存在感を低減させ、店内で過ごしていても外の環境を感じやすいような開放的な空間を目指した。 "

クレジット

  • 設計
    平居直設計スタジオ
  • 担当者
    平居 直
  • 施工
    鈴木良工務店
  • 構造設計
    エス・キューブ・アソシエイツ 橋本一郎
  • 撮影
    阿野太一、楠瀬友将

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