THE GENERAL KYOTO (Takatsuji Fuyacho)

ビルディングタイプ
ホテル
2
310
日本 京都府

DATA

CREDIT

  • 設計
    内田デザイン研究所 建築設計:副田晃彦デザイン事務所 モデュレックス 植栽計画/和想デザイン 信原宏平
  • 担当者
    市川善幾、荒木貴純(モデュレックス) 信原宏平
  • 施工
    建築・内装:大安組、FFE、霞工房
  • 撮影
    Satoshi Asakawa

THE GENERAL KYOTO (旧 ENSO ANGO)は、京都中心部の町家等の空き地を再活用した5棟でひとつというコンセプトの分散型ホテルである。「暮らすように旅をする」をイメージし、各棟にはゆったり寛げるラウンジと棟ごとに異なったファシリティを設け、どの棟に泊まってもそれぞれ相互に利用可能な、町を巻き込んだ新しいスタイルのホテルを目指した。 全体のディレクション、設計・デザインを内田デザイン研究所が手がけ、各棟はそれぞれ、現代に活躍する作家とコラボレーションした。 <高辻麩屋町>は、日本の伝統文化の要素を取り入れた茶室と畳サロンと呼ばれる畳の部屋で構成される。内田繁デザインによる立礼卓、組み立て式の茶室がロビー内の中庭を背景に配置され、畳サロンでは、瞑想やヨガ、地元の職人による京都文化を体験できる様々なワークショップやイベントが開催される。また、ジムスペースでは日本庭園を望みながら運動ができ、畳サロンからは石庭を眺めることができる。 一方で、建築デザインは、白い漆喰風の壁と黒いフレームの窓、黒く横に延びる庇という最小限の要素に集約し、町並みと溶け込みながら、新しさも際立たせるための工夫をした。また、入口には各作家による手水がシンボリックに配置されている。 内部には、自然と目に入るよう坪庭を設け、京町家ならではの奥行き感を尊重、部屋も「暮らす」感覚を大切にし、自分の家のような寛ぎ感を注視した。

物件所在地

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