The Undecided Place

ビルディングタイプ
スタジオ
2
146
ベトナム Hồ Chí Minh

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    T4design
  • 担当者
    Tran Thi Thuy Tien
  • 施工
    T Tranbinhtrong kOmUtEn (Trần Bình Trọng)
  • 撮影
    Hiroyuki Oki

CONCEPT 『自分』に向き合う場所 ~ 時代の流れを無視し、自己の感覚や思考に集中する~ 私は芸術家A氏のアトリエを造りに協力しました。A氏の考え方は私の考え方に近く、比較的容易に双方の考えを共有できました。私もクリエイターとして「一人になりたい」と感じる事が良くあります。要するに「自分の世界に入り込みたい」ということです。 なので、没頭するための空間造りが必要だと考えます。 【Why?】なぜこのような場所が必要? ⇒ 芸術家は流行に左右されない、独自の世界観から何かを生み出す事だと考える。だから「何も考えず無になる」ことで素直に自分を受け入れ「集中力を高める」と考えたからである。 【瞑想】に似た感覚を味わえることで、「ストレス軽減・集中力の工場・ポジティブシンキング」の効果を生み出す。 【What to do?】何をすることで、この効果が生み出すか? ⇒ ありのままを受け入れる。つまり、余計な装飾をせず経年劣化した建築そのものに「少し息を吹きかけて炎が復活する」ような余計な手を加えず、そのままの状態を保ちながら、デザインする 心を落ち着かせる空間が心と身体をリラックスさせ、創作意欲を向上させる 【How to do?】具体的にどのように表現する? ⇒ 【瞑想】のようなイメージ ①  解体された壁にガラスブロックでカバーリングし、室外から見た景色は中にぼんやりと月(照明器具)が浮かびある様が、和の神秘的な感覚を表現する。 ② 内外の境界をなくし、正面は防犯上のシャッターを開けるとそのまま内部につながる。日陰で風が抜ける場所に居るとホーチミンは暑くないので、人口の風ではなく自然の風を心身で感じながら、創作活動ができる環境造り。 ③ スチールフェンスと再生利用の煉瓦のパターンを合わせて、同じ模様ではあるが違う感覚を味わえる。ちょっとした遊び心が、創作意欲を向上させる。 ④ 畳の小屋を設け、そこで心を落ち着かせる。 【瞑想】の効果は例えば何? ① ストレス軽減 ② 集中力向上 ③ ポジティブシンキング 【Conclusion】 「静かな気持ちで自分と向き合い、心がどう感じているか知ること」で、自分に没頭できる。現代社会では時間に追われ、ストレスを多く感じる場合が多い。しかし、藝術家には、「静かに自身と向き合う時間」が特に必要だと思います。 雑念を取り払い、何かをするときも集中力を向上させる環境こそが創作へのパフォーマンス向上につながる。 そんな創作意欲を常に向上させる環境を造りたいと思いました。

物件所在地

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