Espresso D´ Works諌早店

都内を中心に人気のある食パン・パンケーキ等を提供する、Espresso D’ Worksの九州初出店となるカフェの計画。 Espresso D’ Works諫早店は都心とは異なり、広々とした敷地内に対してのカフェ計画を求められた為、大きな一枚屋根の下に内外を繋ぐ開放的なカフェを計画した。 一枚の大きな屋根の対角線上に稜線を設け、勾配を付けることで、一方は軒の高い「ゲストを迎え入れる軒」、他方は軒の低い「街並に調和する軒」として開放的なカフェを作ろうと考えた。 ゲストエントランスを軒の高い入口とすることで、街に調和するとともに、暖かみのある象徴的な古材の扉がゲストを迎え入れてくれる。軒の低い方を屋外テラス席とすることで、低い軒裏に包み込まれ、落ち着いたテラス空間を生み出した。 中に入ると、屋根の形状がインテリア空間にも表れ、ランダムに吊るされたペンダント照明をアクセントに、開放的かつ変化に富んだ空間を生み出すことが出来た。 室内は、古材の家具、軒裏の木毛セメント板と鉄骨の構造フレーム、屋外は古材の壁・家具、ガルバリウム鋼板の外壁を組み合わせることで、木と金属の多様な質感を内外で体感することが出来る。 飲食スペースは、屋内席と、屋外席を設け、大開口を設けることで内外一体感のある開放的な飲食スペースとした。 テーブル席、窓際のソファ席、木のスクリーンに囲まれた半個室席、屋外テラス席等、様々な席の種類を設け、ゲストが好きな席を選び飲食をする事が出来るよう計画した。 壁面にはディスプレイ用の本棚を設け、その中に本棚と一体となった隠し扉のWC扉を設けた。ここはゲストを楽しませる為の一つの要素となった。

チーム

メンバー

クレジット

  • 設計
    DAN設計室、電気設備設計:シンテック、機械設備設計:豊工業、家具:キノシタ
  • 施工
    株式会社 小林建設
  • 構造設計
    株式会社 永田構造設計
  • 撮影
    Fujinari Miyazaki

データ