
PROJECT MEMBER
CREDIT
- 設計
- WIZU、spread architects プロジェクトデザイン・プロジェクトマネジメント・設計ディレクション:ヒトカラメディア
- 担当者
- 土屋匡生、西浦佑亮(WIZU)、林口洋平(spread architects)、小島亮、山﨑妃紗香(ヒトカラメディア )
- 施工
- 東京イングス 一級建築士事務所、電話工事:ソフトバンク、ネットワーク工事:日之出工業 プロジェクター・複合機納品:リコージャパン 音響設備:USEN ICT SOLUTION セキュリティー工事:フォトシンスペイント:TENGUWORKS&下北沢クリエイター
- 撮影
- 小野吉彦(Iris Takubo)
全国で数百のコワーキングスペースFCを展開する「いいオフィス」の下北沢オフィス計画。 主にクリエイターを対象とした月額契約の個別ブースや数時間のドロップイン利用等、多様なコミュニケーションを取りやすいプログラムと、コワーキングし易いオフィス環境の両立を求められた。 3層に分かれたフロアを視覚的にも用途的にもつなげるため、隙間の空いた「アミダウォール」で空間を構成した。 通常コワーキングの中の個別ブースは、消防上欄間アキとする必要があるが、整然と欄間のみ隙間がある個別ブースはなんだか居心地がよくない。 欄間アキのような隙間を、パラパラと立面的に散らばらせることで、空気や光の抜けをコントロールしながら、廊下側からは中が見えず、個別ブース内からは廊下の雰囲気が伝わりやすい、ルーバーのような効果が生まれた。そのためブース内はコンパクトではあるが体感的に開放性を感じることが出来る。 隙間の一部は入居クリエイターそれぞれが勝手に展示などを楽しめる展示スペースとした。 大小様々、高さも様々な展示パネルが並ぶと窮屈な廊下が回遊性のある表情豊かなギャラリーになった。 通常下地として活用される針葉樹合板を、不燃加工し表層材として活用することで、これから形になっていく様々なクリエイティブの下地の場となるようにと願いを込めた。 外観から見ると、見下ろす半地下から見上げる上層階まで、各層アミダウォールがフロアを貫通してつながっているように錯覚し、おおらかな風景を下北沢の路地に生み出している。 運営開始後、入居クリエイターの皆さんを中心としたワークショップで、賑やかなウォールアートに溢れイキイキとした空間に成長を続けている。