フィン・ユールの家具のためのリノベーション

ビルディングタイプ
共同住宅・集合住宅・寮
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PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    SWING
  • 担当者
    金山大、熊澤花絵
  • 施工
    いなせ建設
  • 撮影
    Stirling Elmendorf Photography

「フィン・ユールの家具に合う内装を」とご依頼いただきスタートしたプロジェクト。 80㎡/4LDKの分譲マンション1住戸のインフィル(躯体・配管を除いた内装)をすべて解体し、お気に入りの家具によりそう空間へとフルリノベーションしました。 クライアントご夫妻は、デンマーク家具デザインの巨匠であるフィン・ユールがデザインした「ポエトソファ」と出会い、その可愛らしいフォルムに一目ぼれされたことからこの物語がはじまります。 その出会いから、飛騨高山の「フィン・ユール邸」や長野の「HOUSE OF FINN JUHL HAKUBA」を訪ねられ、フィン・ユールデザインにドップリとはまられました。 新しい住まいにと、ベーカーソファ、ポエトソファ、“No.53” イージーチェアを揃えられ、それらが最適にフィットする空間が求められました。 はじめに、身体全体が包まれるような安堵感を持たせるため、自由曲線の壁で部屋を構成しました。 天井と壁の交点もクッキリした影が出ない様に柔らかなアールで納め、目線が留まらない様に玄関からはじまってリビングをとおり、また廊下を辿って玄関へ戻るといった一筆書きのラインとしています。 また、どこまでも柔らかな足触りが続くようにと、キッチン、洗面所までもシームレスなカーペットで仕上げています。 ご夫婦で選ばれた家具たちのカラーリングにフィットするよう、ドイツ漆喰で塗られた壁・天井は柔らかなサーモンピンクとし、洗面化粧台やTVボードなどの造作家具もニュアンスカラーのリノリウムを貼って、柔らかく光を受ける面としています。 視覚的にも触覚的にも、どこまでも柔らかな世界か続いていくような五感で楽しむ空間を目指しました。

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