N3 Tsuchiura(CYCLE/HOME/HOTEL)

ビルディングタイプ
別荘
2
207
日本 茨城県

PROJECT MEMBER

DATA

CREDIT

  • 設計
    株式会社Isoe
  • 担当者
    鎌田 将太
  • 撮影
    one.three

空家の再生から生まれた、一棟貸しのサイクルヴィラ。 全国各地で深刻化する空家問題に対するひとつの実践として、築45年の空家を再活用した宿泊施設「N3 Tsuchiura」。 本施設は、デザイン会社である株式会社Isoeが物件取得から企画、デザインまでを一貫して手がけた、一日一組限定の一棟貸しヴィラである。 土浦駅から車で約5分。上野からは約45分、都心からも1時間圏内に位置しながら、施設は静かな高台に佇む。地元の人にもあまり知られていないような穏やかな場所であり、近場のリゾートとして、日常から少し離れた滞在を楽しむことができる。 テーマは「暮らすように泊まる」。 完全無人・非接触でチェックインできる運営方式を採用し、ゲストは自分たちのペースで、気兼ねなく空間を使うことができる。 周辺には文化財を望む風景が広がり、サイクリングスポットとして知られる霞ヶ浦りんりんロードへもアクセスしやすい。朝には鳥の声で目覚め、テラスで朝焼けを眺めながらコーヒーを飲む。そんな、都市では得がたい静けさと時間の流れがここにはある。 設計を手がけた株式会社Isoeは、主に飲食店や宿泊施設の空間デザインを行っている。本計画では、不動産価値としては見過ごされがちな立地や既存建物に対し、デザインの力によって新たな体験価値を与えることを目指した。 田舎らしい素朴さをそのまま残すのではなく、その土地が持つ景色、静けさ、空気感を丁寧に読み解き、現代的な感性で再編集している。東京では味わえない、少し原点に戻るような時間を、デザインされた空間の中で過ごせることが、この施設の魅力である。 「N3 Tsuchiura」という名前には、訪れた人がこの場所で“3つ以上の一番”を見つけて帰ってほしいという思いが込められている。 静けさ、景色、自然環境、空間デザイン、そしてサイクリング後に仲間と囲むキッチンリビングでの時間。過ごし方によって、それぞれの記憶に残る体験が生まれていく。 室内には、ひとつひとつ選び抜かれた家具、ディスプレイ、食器を配置。古い建物の魅力を活かしながら、写真に残したくなるような印象的な空間へと再構成した。 特別な記念日や女子会、友人同士の滞在、サイクリング旅の拠点として。 日常の延長にありながら、少し特別な時間を過ごせる一棟貸しの宿である。

物件所在地

2