
PROJECT MEMBER
このプロジェクトは、機能的なものと空間的なものの2つのテーマで設計されました。 前者では、木造の構造体を耐震補強し、断熱材を交換する必要がありました。 後者では、1階部分の密集した間取りをスムーズにし、より快適で使いやすいものにすることが求められました。 まず、元の建物と新しい機能をできるだけ融合させるというアイデアを練ることから作業が始まりました。 築年数が経過し、古くなっている部分もありますが、比較的良好な状態であったため、最終的な仕上がりのガイドラインを設定しました。 このプロジェクトのコンセプトは、既存の住宅と新たな介入を融合させ、空間全体に居心地の良い流れを生み出すことでした。 そのため、1階にはキッチン、ダイニング、リビングといったオープンな空間が広がり、快適な滞在を実現するための狭すぎる部屋の連続は解消されました。 このレイアウトにより、家の中に自然光がたっぷりと入り、住まいを囲む外庭との関係も良くなりました。 各エリアは、柱を中心にスムーズで無機質な敷居を設け、各機能を明確にしています。 1階で唯一閉じた空間は、元の寸法を保ったままアトリエとしました。 2階は、古くて補修不可能な部材を交換する程度の変更で済ませ、 壁を白くし、不要な家具を取り去ることで、新鮮なイメージを与えています。 また、2階廊下パーケットフローリングの床はオリジナルのもので、階下の床材をオリジナルに寄せています。
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