フタ+ハコ/回遊する住まい

ビルディングタイプ
戸建住宅

補足資料

平面図
図面
周辺環境
その他
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模型 フタを持ち上げる
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回遊性。猫にとっては行き止まりがない
コンセプトイメージ

DATA

CREDIT

  • 設計
    Ginga architects
  • 担当者
    武田幸司
  • 施工
    リュクス
  • 構造設計
    皆本建築工房
  • 撮影
    小関克朗

仙台市の高台の住宅地に建つ、眺めの良い平屋の住宅である。 周りには緑も多く、住宅地の東の際にあることから、東側の崖越しに眺望が大変良い敷地であった。しかし、東西が市道に挟まれた敷地であり、プライバシーを確保しながら、眺望の良さを最大限に生かす、閉じながら開くような住まいを求められた。そこで、プライバシーの高い中庭やテラスのような半外部空間を内包する低めの『ハコ』と、庇がある『フタ』ような大屋根、それらを建ぺい率一杯まで広げ、『ハコ』から『フタ』をパカっと持ち上げたように見えるシンプルな建ち方とした。 下階の『ハコ』には、寝室や水回りなどプライバシーの高い空間を配置した。旋回するように半階上がると、パノラマに眺望が広がるテラスを持つLDKに至る。さらにぐるりと半階上がると、子供の遊び場のロフト空間があり、更に猫はキャットウォークを伝い家全体を回遊することができる。 段々と旋回しながら上がるごとに、スリット状の開口部から眺望がグラデーションのように開けていく。 中心のコア部分は構造壁になっており、キッチン収納やトイレ、ピアノ置き場、おもちゃ箱が適宜配置されている。また、階段状の構成を利用して、ベンチのようなアイランドキッチン、階段状のソファースペースを計画している。 プライバシーの強弱や、天井の高い低い、眺望の抜け感、家具や段差との振る舞いなど、一繋がりの空間の中に様々な居場所があり、猫のように好きな居場所を見つけては転々と移動するような、伸びやかで居心地の良い回遊のある住まいとなった。

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