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設計主旨 「野里の家」 計画地は兵庫県姫路市中心部。昭和に建てられたであろう家々が徐々に更新されているエリア。 敷地面積は 70 坪程。夫婦と子一人が住むには比較的余裕があるが、近隣に家が建て込む典型的な住宅地と いったロケーション。 施主は夫婦ともアウトドアが共通の趣味で薪小屋を自作したり、自家用車を DIY で塗装したりと遊び心に 富んでいる方々。 「在宅ワークに備え、趣味スペースを充実させたい。(アウトドア、日曜大工ができる屋根付きスペース、 BBQ など)」と強い要望があり、検討を重ねた。 早い段階でリビングを庭と一体利用できるイメージを共有したが、隣地からのプライバシー性の確保とリ ビングから望む景色に難点があった。 ある時点で庭の大半を半透明の膜で包む提案をし、最終的にはポリカの波板で造ることになった。 最終的に庭は多機能に使える場所となり、雨天でも気にせず薪割ができ、グランピングや DIY が楽しめ、 かつ、エントランスやガレージも兼ねる設計となった。 外観は主な居住スペースをガルバリウム波板、庭側をポリカ波板とすることでソリッドに表現し、それぞ れに切り妻屋根を持たせた。 また、コスト削減を狙い外壁面積の削減を目的に軒高を通常よりおよそ 750mm 低く計画し、意匠性と経 済性を両立している。 エントランスドアを開けると、光に包まれたアトリウム的な庭スペースに入る。その空間を引き込むよう に居住スペースの中央に吹抜けを設け、縦にも横にも伸びやかな空間構成となるように計画した。 2 階は桁高を抑えていることから、クローゼットなどは天井高さを 2000mm としているが、居室は屋根形 状をトレースする形で吹抜けとしおおらかな空間となっている。