
このプロジェクトは看護教育を主軸でされている私立の高等学校の女子トイレデザインコ ンペで、学校特有の閉鎖的なトイレという場所をデザインの力で新たな場所を提案してほ しいという内容だった。 トイレブースで埋め尽くされた閉鎖的な空間を2つの操作によって空間をつくるとこにし た。 1つは、平面的な操作で、空間を対角線上に一本の線を引き空間を2分割にする。 2つは、断面的な操作で、元々天井が貼られていた高さ2.3mから下の範囲のみをデザ インすること。 当初ピンクで想定していたメインカラーは、学校側の要望と空間をつくるまでの過程でピ ンクの補色であるグリーンやグレーを基調としたもので空間をつくることになった。 2分割されたそれぞれの空間は、ホワイエとトイレブースに分け、ホワイエは共用廊下と 緩やかに繋がり、なにか実験室のような魅惑な空間が広がる。 ミントグリーンの2基の洗面家具をホワイエの中心に整列させ、回遊性のある空間とした。 壁面は既存のタイルに淡くミントグリーンを塗装し、2.3mから上は躯体を現した。 淡いグリーン、鏡面する特殊なグレーが混ざりあう魅惑な空間をつくりだした。 可愛い女性的イメージとは違い、挑戦的で何か未来に向かう強く美しい女性の様を空間で 表現できたのではないかと思う。
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