
小高い丘の上に建ち、周囲を望むそれはまるでヴィラのような佇まいを持つ。 大きな敷地の一部に建つ老朽化したガレージ兼蔵であった住宅の離れを、ゲストハウスとしての機能を付加した形で建て替える計画であった。 敷地は、北に前面道路・東に母屋・南に大きく開けた庭・西に森と、どの方角に対しても正面を向けても良い恵まれた環境に囲まれていることから、家形の蔵構えを四方に向けた、妻/平の区別のない立面を持つ建築とした。 4つの家形の立面をせり上げ、方形屋根が変形したような屋根形状とすることで、全体を統合している。