館のリノベーション住宅

ビルディングタイプ
戸建住宅
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174
日本 宮城県

補足資料

平面図
図面
模型
模型写真
模型
模型写真
模型
模型写真
模型
模型写真
解体前
その他
解体前
模型写真
以前の外観
その他

DATA

CREDIT

  • 設計
    Ginga Architects
  • 施工
    合同会社 negla設計室
  • 撮影
    小関克郎

本事例は、築25年のハウスメーカー製軽量鉄骨造住宅の2階部分を、生活リズムの違う親世帯と自世帯の距離をほどよく保ちつつ、2階で日常が完結するよう再編したリノベーションである。既存の天井・間仕切りを取り払い、軽やかな鉄骨架構を露わにすることでワンルーム的な広がりを生み出しながら、屋根・壁の断熱改修によって実際の快適性と省エネ効果を両立している。 架構を見せることの意義 天井や間仕切りを取り払い、軽量鉄骨のフレームやブレースを露出させるという選択は、単なるインダストリアルな装飾ではなく空間の読み取り方を再定義することとなる。架構が示す線と点は、従来の壁による分節の代わりに空間のリズムを決め、視線の抜けと光の入り方から「諸室が同一の天井面で繋がる」体験を生む。これにより居住者は部屋ごとの独立性を完全に失うことなく、時間・行為の重なり(朝の家事と子どもの支度、仕事と食の行為)が一連の場として感じられるようになる。結果として、建築的な骨格が生活の仕方を能動的に支える空間となる。 中心化された場と動線の短縮 プラン上の決定的な仕掛けは「大きなキッチンテーブルをリビングの中心に据える」ことである。クライアントがベーカリー経営で、試作や料理を行うことが日常である点を受け、キッチンを生活の重心=交流と作業の起点に据えた。この家具指向の中心化は、動線を短くしながら家族間の会話や作業の共有を自然に促す。部屋を“閉じる”のではなく、家具や架構によって場所性をつくる手法は、既存躯体を読み替えて新たな生活様式を引き出す良い実例となる。 ワンルーム化という空間は、換気や暖冷房の設計を伴わないと快適性の低下につながる。本件では屋根に現場発泡ウレタンフォーム100mmを充填し、壁には既存断熱に付加断熱を行うなど、断熱性能の底上げを実施している。窓は既存の二重サッシを再活用した。 持続性・社会的価値 既存躯体を活かすリノベーションは、新築に比べて資材使用や廃棄を抑え、結果として環境負荷を低減する可能性が高い。本件は必要な改修を的確に施すことで、建物の寿命を延ばしつつ居住性能を向上させ、家族の生活の質を取り戻した。 トーン統一と質感の対比 外観はグレーで塗り直し、内部もホワイトを使わずグレートーンでまとめることで、架構の線やステンレスキッチン、古木風フローリングなどの素材が際立つように構成されている。 既成の骨格を敢えてあらわにし、そこを中心に生活の行為を再配列したこのリノベーションは、見える「架構」と見えない「断熱」を両輪にして、開放と安心を同時にかなえる——つまり、暮らしをつくるための骨格と皮膚を同時につくり直した住宅である。

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物件所在地

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