




DATA
- ビルディングタイプ
- 共同住宅・集合住宅・寮
- 工事種別
- リノベーション
- 延べ床面積
- 103.2㎡
- 竣工
- 2021-11
CREDIT
- 設計
- FIVES ARCHITECTURE & INTERIOR
- 担当者
- 長沼幸充、蔵楽友美
- 施工
- カジャデザイン
- 撮影
- 梶原敏英
- 置家具
- 匠大塚
- 置家具
- Arno
相模湾を望むリゾートマンションの1室のリノベーション。南の大きな窓から海を望み、北側には山が見えるここに、東京から離れた別世界のような空間で海を見ながら静かな時間を過ごす場の実現を目指しました。 計画のコンセプトは、海への開放感と山を臨む空間の両立―分節・連続・対比です。海側にパブリックスペースであるLDKを、山側にプライベートを守る寝室を配置し、中間にバスルームなど水回りをまとめました。海側と山側をつなぐ廊下の角に山を見ながら落ち着けるソファコーナーを設け、そこがLDKから寝室へ空間が変わる転換点の役割を果たしています。 リビングは大きな窓から海を望むことができ、晴れの日は海のきらめきを感じる生き生きとした光、雲りの日は穏やかな光、夕方にはオレンジ色の優しい光など、さまざまに表情を変える美しい自然光がたっぷりと室内に降り注ぎます。この計画で私たちは、空間の広さと天井高に合わせてモールディング数種類を使い分けしました。光と組み合わせて考えることの重要性に改めて向き合い、展開図でのプロポーション検討を重ね、現場に現れた陰影と自らの設計内容を照らし合わせ、東京から離れた別世界のような空間で海を見ながら静かな時間を過ごす場の実現を目指しました。 キッチンは料理を楽しむ場としてある程度の囲われ感を確保したいため、モールディング枠で空間を分節・独立させ、海側の窓とも近しい関係を持たせる配置としました。ダイニング奥の壁面に暖炉風の家具と海を映しこむミラーでしっかりと背景をつくり、いったんここで収束した空間が再びキッチンに転換していく流れとなっています。キッチンにこもって調理をしながらふと窓側に目を向けると広大な水平線が広がるという、安心で守られた気持ちと開放的で自由な気持ちを両立できないかと試行錯誤したプランニングでした。 水回りのシークエンスも空間の分節と連続を意識し、大きな鏡がある前室を経て洗面室、それからバスルームへと空間をつなぎ、バスルームの窓を開けると、リビングを通して海を見ることができる流れとなっています。 寝室は北側の山を臨む配置で、壁色をホワイトからライトグレーに切り替え、より落ち着きが感じられるインテリアとなっています。壁・天井のモールディングのデザインと呼応するように造作家具や置家具の扉や甲板のディテールを調整し、ソファ・ベッド・カーテンの貼地の質感まで一貫した世界観を通しながらも、変化のある様々な居場所を作り出すことに注力しました。