島原のオフィス

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AICA施工例コンテスト2022 入選 所在地:長崎県 設計:DAN設計室 中村創 長崎県島原市におけるプロジェクトである。敷地は、南側に島原の港と海を、西側に雲仙岳を望む位置にあった。 クライアントからは、島原港と雲仙岳、この2つの景色を眺めながら仕事ができるオフィスを計画したい。同時に、大通りに面している為、道路との見合いを極力なくしてほしいとの要望があった。 これらをクリアするとともに、周囲からの視線を遮り、かつ最大限の眺望を確保するため、外壁の角度を斜めに振って計画した。 この斜めの外壁の一定のリズムの中に、ランダムな開口を設けることで、変化のあるファサードを生み出すことができた。時間と共に外観の陰影にも変化をもたらし、内部には開口部から漏れる光が時間の経過とともに表情を変えていく。 さらに、この斜めの外壁は、内部空間のインテリアとして「ニッチ」の役割を果たしている。ホールでの「ニッチ」はディスプレイとして、会議室と事務室では棚として利用されている。この「ニッチ」も開口と同様に、サイズと位置をランダムにしたことで、単調にならず変化をもたらす空間となっている。