道の駅しょうなん てんと

千葉県柏市手賀沼沿いに建つ道の駅の計画である。 新しい道の駅しょうなんは、手賀地域の回遊動線をつくり、交流人口の増加を図る役割を期待されている。 このような状況の中で、建築に留まらず、人々の意識を手賀沼まで導くために構造の軸組(フレーム)の持つ力を建築空間とシークエンス機能に置換してみる。 私たちは、日々無意識的に建築の持つ方向性に左右されながら、その空間の中で生活をしている。 その方向性を意識的にコントロールし、建築空間と動線を作り出す試みである。 単一フレームでは単なる門でしかないが、複数のフレームが重なることで初めて空間性と方向性を作り出す。 2つの方向性のもったフレームが、この道の駅に留める機能と手賀沼まで導くシークエンスを同時に作り出す。さらに、角度の異なったフレームが重なり合うことで「同じ場所か異なる場所か」という問いかけをユーザーに促し、無意識的に人々の視野・意識の方向性をコントロールした空間を形成する。

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チーム

クレジット

  • 設計
    桔川卓也+NASCA
  • 担当者
    桔川卓也、樋口卓史
  • 施工
    広島建設
  • 撮影
    淺川敏、長谷川健太、NASCA
  • 機械設備
    岡田工業所
  • 電気設備
    城山電機
  • 土木
    日進建設

データ