
PROJECT MEMBER
居酒屋のおつまみからしっかりとした食事も提供する、夕方から深夜までの営業で、周辺にお住まいの方々や、深夜までお飲みになる方を狙ってオープンした店舗です。飲食コストも麻布十番という立地からはかなりお得感のある客単価(¥5,000〜)に抑える事により、気軽に立ち寄れる居酒屋として使って頂け、馴染みのお客様に支えて頂ける店舗を目指しています。店舗デザインでは居酒屋の気軽さの演出を意識しつつ、様々な使い勝手のシーンを想定し、暖簾を随所のアクセントとする事で様々な場を作っています。居酒屋としての使い勝手の良い空間こそが、本来の役割がお客様が来店する意味であり、運営サイドの銀座系列店でお出しするクオリティーの高い料理の提供が出来る、「ギャップ」のある居酒屋としての明確な店舗コンセプトに沿い、この場、この演出、この時間にマッチングした「使い勝手」と「素材感」をテーマとしたインテリアデザインとしています。 店舗空間の本来持っている、スケルトンの年月が経ったコンクリートの表情を生かして行くことを前提に、コンクリートの強い表情に負けない名栗加工フローリングや木毛板の表情が上手く調和され空間の下地をつくります。下地空間に清潔感のある様々な暖簾を、カウンターには造り手と来客者を分ける水引暖簾を、小上がり席を仕切る暖簾、外部と内部の目線を区切る長暖簾、店舗アピールをする日除け幕暖簾と、機能によって使い分ける事で様々な場を創出しています。使用素材やカラーはシンプルにしていますが、居酒屋としての使い勝手の良さを暖簾の上手い使い分けによって、空間の一体感と個としての守られ感を併せ持つ暖簾居酒屋としています。