たつの市庁舎新館・多目的ホール

ビルディングタイプ
庁舎
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897
日本 兵庫県

DATA

  • ビルディングタイプ
    庁舎
  • 工事種別
    新築
  • 延べ床面積
    3437.73㎡
  • 竣工
    2020-09

CREDIT

  • 設計
    建設技術研究所、プラスニューオフィス
  • 施工
    美樹・進藤特別共同企業体
  • 構造設計
    日総建
  • 撮影
    野口兼史
  • 構造・設備(基本設計)
    日総建
  • 設備(実施設計)
    総合設備コンサルタント
  • 設備(監理)
    Yaguchi Facility Design、GNO設備設計
  • サイン
    アール工房
  • 什器
    イトーキ
  • 多目的ホール特注照明
    graf

兵庫県たつの市の新庁舎である。当初は分庁舎の一部を解体した後に新館を建設する工程案もあったが、分庁舎を解体せずに新館を建てることでより早期に新館の利用が開始できるよう既存の中庭を利用した計画とした。 中庭は元々市民の憩いの場所として作られたが利用は少なく、新館建設を機に市民が憩える場所にしたいと思い、新館と多目的ホールを中庭と関係付けて配置することで新しい市民の動線を作り、憩いの場として再生させたいと考えた。建物は既存樹木を生かした配置とし、建物と緑の間に市民の憩いの場を作った。 RC免震構造の4階と3階のボリュームから成り、執務空間は無柱空間とし、PS・DSも外壁側に配置することでフレキシビリティの高い計画としている。ペリメーターは縦ルーバー、ライトシェルフによって環境負荷の低減を試みた。多目的ホールは市民利用も想定しており、大きな開口を開け放すことで外部と一体的に利用できるようにした。 外装材やライトシェルフ軒、ピロティ天井には市産杉材を要所に使用し、多目的ホールの外装材は市産杉材にカーボンウッド処理を施して耐久性を向上させるなど、建物全体にたつの市産の杉材が目に触れるようにした。また、エントランスには国の重要伝統的建造物群保存地区である龍野の町並み想起させるべんがら色の木格子を施した。エントランスホールや多目的ホールの内装材も県産杉材を使用し、木の温もりある空間を各所に設えた。

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物件所在地

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