Villa-M

ビルディングタイプ
別荘

DATA

  • ビルディングタイプ
    別荘
  • 構造
    木造
  • 工事種別
    新築
  • 延べ床面積
    204.01㎡
  • 竣工
    2016-03

CREDIT

  • 設計
    ティーライフ環境ラボ、FIVES ARCHITECTURE & INTERIOR
  • 担当者
    国広ジョージ、蔵楽友美
  • 施工
    第一建設
  • 構造設計
    周設計
  • 撮影
    平井広行
  • 設備設計
    テーテンス事務所

傾斜地に建ち、浅間山に向かって大きく開く週末住宅である。施主ご夫妻は仕事とプライベートの両方が充実した理想的なライフスタイルを過ごされており、非日常的でデザイン性が高く、毎回訪れることが楽しみになるような空間というテーマのもとに、当初よりこの別荘で過ごしたい時間と空間のイメージが明確でおられた。 例えば、浅間山へ向かう片流れ屋根。2Fのリビングダイニングとバルコニーは、大人も子どもも大勢のゲストをお呼びでき、美味しいものを食べて飲んで皆でわいわいと楽しめる空間にしたい。ジャグジーでシャンパンを楽しみながら浅間山を眺めたい。好きで集めたワインやワイングラス、食器も十分におさまるパントリー。スカイプ会議や仕事もこなせる書斎は臨機応変に閉じられるように。1Fには接地感のある主寝室とゲストルーム。いずれは定住も視野に入れ…等々のイメージが当初より伝えられていた。 こうしたご要望を叶えつつ、設計テーマとしたのは「開放性」と「守られ感」である。まず、LDKの勾配天井を大開口を通して浅間山に向かって延ばし、恵まれた自然環境に対して建物を大きく開いた。この大屋根を奥行最大3.5mのバルコニーの上、床から4mほどの高さで折り曲げ、返ってきたところを2本の柱で受け止める。抱きしめるかのように内部を守るイメージだ。残り三方の外壁面には周囲の自然を室内に最大限取り込むべく、足元から天井までのフルハイトの開口部をふんだんに配置した。縦にも横にも視線が通り、空気が通る気持ちよさ。視線が行き詰る場所をなくし、そのうえで、開口部に家具を組み合わせたり、階段がバッファゾーンとして機能できるレイアウトなど、守られ感がキープされるようにデザインを進めていった。各所取り合いや家具・設備のおさまりを施工者と細かく打合せし、森と建築とインテリアが一体となった空間が実現できたように思う。 もう一つのテーマは、鮮やかな色味に挑戦したいというオーダーに応えること。日常生活を送られる東京のご自宅では選択しない色や形を取り入れたいというものだ。そこで、内外の壁仕上に(ご夫妻が様々な建築を雑誌で、あるいは実際に訪れ研究して心に決めておられた)グレー・ベージュ系の小端積み風の石を使い、この石がひきたつように、床と造作家具にはカラリと垢抜けた赤褐色のアメリカンブラックチェリー材を合わせ、壁紙や置家具には思い切って深く冴えた色調を取り入れた。楽しく品よくという施主のお人柄が反映されたように思う。一方、バスルームはグレー・ホワイト・ウォルナットで組立てて気分を変え、落ち着いたカラースキームとしている。 お引渡し後も外用のテーブル、スタッキングチェア、ピザ窯を追加させていただいた。予定通りたくさんのゲストをお招きしながら何度もこの別荘を訪れ楽しんでおられるとのこと、設計者としては本当にうれしい限りである。

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